集成材 – WOODONE(ウッドワン)マガジン|広島の住宅建材メーカーWOODONE(ウッドワン)が発信する住宅オウンドメディア /media WOODONEマガジンは“地球と人に価値ある木の空間を“をテーマに暮らしに役立つ情報を配信しています。 Mon, 02 Dec 2024 05:43:44 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.7.2 集成材とは? 無垢と一本芯の良さを併せ持つウッドワンの集成階段の特徴 階段下収納も! /media/cat07/2474/ Fri, 12 Jan 2024 02:00:27 +0000 /media/?p=2474

白い塗装がされた階段と観葉植物

建物を支えるために必要な主要構造部である「階段」には、それに適した材料があるのをご存知でしょうか?

そのひとつが「集成材」です。
複数の板を結合させて無垢材の欠点部分を取り除いた集成材は、毎日上り下りする階段にピッタリ。

今回は、集成材の特徴を解説しながら、美しさと温もり、そして強度を兼ね備えたウッドワンの「集成階段」をご紹介します。

集成材とは?合板と何が違う?

厚みのある2枚の集成材

そもそも集成材とはどんなものなのでしょうか?

よく比較される「LVL」「合板」の特徴と併せて解説します。

集成材とは

集成材は無垢材の欠点部分を取り除いた複数の板を結合させたものです。

木材を小さく切ったラミナー(板材)を乾燥させ、割れや節(ふし)などを取り除き、接着剤で木目方向と平行に貼り合わせて作られます。

集成材には大きく分けて「構造用集成材」と「造作用集成材」の2つがあり、それぞれに規格や用途が異なります。

構造用集成材は厳格な規格と検査基準のもとに品質管理されており、住宅を支える柱や梁に用いられます。一方の造作用集成材は安定した品質と無垢材に比べて、形状の自由度が高いので、テーブルの天板や棚板などに使われることが多く、DIYでも使用されます。

LVLとは

LVLとは、単板を木目方向と平行に積層貼りしたものです。

薄い単板を何枚も貼り合わせるため、ばらつきが少なくなります。

合板とは

合板は原木を薄くスライスしたものを乾燥させ、木目方向に対して1枚ずつ交差させて接着剤で貼り合わせたものです。

断面の縞模様が特徴で、軽くて加工しやすく、伸縮が少なく耐久性にも優れています。

集成材の特徴とは?

・寸法、形状の自由度が高い。

・木目があり意匠性が高い。合板やLVLはあくまでも芯材として使用され、表面には単板やシートなどが貼られている。

・節などの欠点を除去できるため、強度のばらつきが少ない。

・無垢一枚板ほどの自然な風合いは感じられず、継ぎ目が見える。

集成材は階段に適している

集成材を踏板に使用したスケルトン階段

様々な特徴を持つ集成材ですが、安定した品質で高い強度を備えているため、階段に向いている素材と言えます。

ただ、一方では硬い素材(※)なので肌触りが冷たくなりがち。

(※)硬度(比重)は樹種により異なり、集成材が硬いということではありません。

そして、そんな集成材のデメリットを克服した階段が、ウッドワンの「集成階段」です。

ウッドワンの集成階段「集成ピノアース(一本芯)」の特徴

ウッドワンの集成ピノアース(一本芯)

無垢材の良さと集成材独自のモダンな雰囲気を融合したウッドワンの「集成ピノアース(一本芯)」は、植林木の美しい質感を大切にしたこだわりの一本芯が魅力の集成階段です。

階段材に適した強度を確保

集成材で作られた階段踏板

集成材は木材の強度に影響する節(ふし)や割れ、腐れなどを製造時に取り除くため、無垢一枚板に比べて高い強度を保てます。

寸法が安定していて見た目に美しく、加工性にも優れている集成材は、階段部材に適した素材です。

無垢集成材ならではの、素足に心地良いあたたかさを実現

無垢材とコンクリート等の熱伝導率の違いイラスト

木でできた集成材は、歩いた時のひんやりとした不快感がありません。

木の感触による温もりでリラックスでき、安らぎ効果も期待できます。

美しい質感を大切にした一本芯

集成踏板、踏板一本芯の違い

集成ピノアースの踏板は、たて継ぎジョイントのない一本芯でできています。

植林木の美しい質感を大切にした木の味わいが空間に彩りを添え、落ち着きのある上質な雰囲気を演出します。

階段下も余すことなく利用

デッドスペースになりがちな階段下も、余すことなく利用できるのがウッドワンの階段が持つ特長です。

階段下の収納や活用方法については、下記の記事で詳しくご紹介していますので、併せてご覧ください。

階段下収納・階段下活用法を考える おしゃれなオープン階段とセットで魅せるインテリアに

豊富なカラーバリエーション

集成ピノアース(一本芯)は踏板一本芯に木肌の美しさを最大限に引き出す「浮造り仕上げ」という伝統の技を施しています。

木目を立体的に浮きたたせることで木の風合いが際立ち、踏板を素足で踏んだ時の温もりがとても心地良い階段材です。

カラーバリエーションも豊富なので、インテリアに合った色をお選びいただけます。

集成ピノアース(一本芯)階段のミディアム色

集成ピノアース(一本芯)のカラーバリエーション

集成ピノアース(一本芯)は踏板一本芯に木肌の美しさを最大限に引き出す「浮造り仕上げ」という伝統の技を施しています。

木目を立体的に浮きたたせることで木の風合いが際立ち、踏板を素足で踏んだ時の温もりがとても心地良い階段材です。

カラーバリエーションも豊富なので、インテリアに合った色をお選びいただけます。

まとめ

毎日上り下りする階段だからこそ、品質や見た目にはこだわりたいですよね。

強度を保ちながら、美しさと温もりを兼ね備えたウッドワンの集成階段を取り入れて、その魅力をぜひ実感してみてはいかがでしょうか?

□集成階段 をみる

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木で造られた橋について考えてみる /media/cat01/2040/ Wed, 30 Aug 2023 02:00:38 +0000 /media/?p=2040

現在国内では、木で造られた橋(木橋/もくきょう)が代表的なところだけでも200カ所以上挙げることができます。いかがでしょう、意外にたくさんあるんだなと思いませんか。

もっともこの数には、山口県岩国市の「錦帯橋」のように、観光施設的な橋も含まれています。とは言うものの、人の往来だけではなく、車も行き来できる生活橋として日常的に役立っている木橋もたくさんあるのです。また中には、静岡県に流れる大井川に「蓬莱橋」という木橋があります。これは歩行者だけの橋ですが、その全長は約897.4m。日本どころか世界一長い木造の橋としてギネスブックに認定されているものもあります。

では、木を材料にした橋の強度や耐用年数はどうなっているのでしょう。現実的にコンクリート橋や鉄橋に比べると、建設コストや腐朽の面で課題が残ります。しかし反面、天然素材である木ならではの自然景観マッチや触れたときの優しいイメージは人工素材では受けられない多くのメリットを私たちに与えてくれます。さらに製造過程においてCO2排出が少なくてすみ、間伐材を使用することで森の活性化にも貢献できるのです。

また、常に水に触れる橋脚だけを鉄骨やコンクリートで造り、私たちが目にしたり触れる機会が多い橋板や欄干部分を木製にするハイブリット的な組み合わせも考えられます。

実はここでも役立つのは集成材。これまでの木橋の多くは無垢の材木を組み合わせていましたが、集成材の特徴をふまえた上で的確な使い方をしてやれば、たとえ木造であってもコンクリートや鉄に引けを取らない強度と耐久性を持った橋ができるのです。

なによりも木をたくさん使った橋ですから、人工物でありながら自然にマッチしてしまうところが良いところ。また、見ても触っても優しいこの風合いは、さすが木橋ならではです。往来が激しい都会ではそれこそメンテナンスが難しいのでしょうが、その有効性を見直すと、もっと身近に木橋がたくさん掛けられるようになるといいですね。

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日本初の木造ドームは、集成材だから造ることができた /media/cat01/2020/ Wed, 23 Aug 2023 02:00:32 +0000 /media/?p=2020

神話の国で知られる島根県出雲市には、木を骨組みにした屋内型多目的施設「出雲ドーム」があります。1992年に日本初の木造ドームとして開設以来、軟式野球やサッカーなどのスポーツをはじめ、コンサートのような屋内イベントにも使われています。

ドーム高は48.9m、野球場として比較すると、両翼90m(甲子園95m)・中堅110m(甲子園118m)あり、甲子園球場よりわずかに小振りながら立派なドームと言えるでしょう。

構造は木質系立体張弦アーチにテンション膜で覆った仕組み。実はこのように大型建造物の骨組みを木で造ることができたのは、集成材のおかげなのです。

ご存知のように集成材とは、木板を多数重ねて強力接着をした製品です。ですから、無垢の天然木のような割れや歪みが少なく、単位重量あたりの強度があることも特長です。また、集成材として大断面になっている骨組みですから、一気に着火しにくく耐火性にも優れているというわけです。何よりもドームの中に入って天井を仰いだとき、幾何学的に組まれたアーチが美しいラインを見せてくれます。これが鉄骨だと少々無骨な感じがするのでしょうが、木材ならではの優しさや温もり感がよく伝わってくる施設です。

このように木質ならではのすばらしさと、大型建造物でも耐えられる強度が証明された出雲ドームをきっかけに、各地で同じような集成材を使う大規模木質系ドームが見られるようになりました。ちなみに秋田県大館市に建てられた「ニプロハチ公ドーム(大館樹海ドーム)」は世界最大級の木質系ドームとされています。秋田杉を約25,000本使った集成材を骨組みにして造られており、これまた美しいフォルムのドームとして著名です。

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