木材 – WOODONE(ウッドワン)マガジン|広島の住宅建材メーカーWOODONE(ウッドワン)が発信する住宅オウンドメディア /media WOODONEマガジンは“地球と人に価値ある木の空間を“をテーマに暮らしに役立つ情報を配信しています。 Tue, 22 Oct 2024 16:11:29 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.7.2 木材でエコカーを走らせる /media/cat01/2288/ Wed, 25 Oct 2023 02:00:58 +0000 /media/?p=2288

ハイブリッドカーや電気自動車のように、ガソリンや軽油などの化石燃料をなるべく使わない仕組みのクルマが注目されています。環境に配慮したクルマを購入に対する政府の優遇措置と相まって、年を追うごとに注目度が高くなりました。購入コストやエネルギー補給のインフラなどまだまだ成熟途上ですが、私たち人類は地球温暖化に対処するために、遠からず何らかのクリーンなエネルギーを使わなければいけなくなるでしょう。

しかし、日本の発電事情を調べると、原子力や水力を除き、およそ70%が化石燃料に頼っているのが現状のようです。ご承知のように化石燃料は、いずれは枯渇する限りある資源です。しかも地球温暖化に作用する二酸化炭素を排出することも悩みの種。これでは電気自動車も厳密に言うと環境配慮と言うには不完全です。

そこで登場するのが木材資源。化石燃料と違い木材は、計画的な植林により再生可能な資源です。伐採したら植林するという循環を徹底すれば、いつまででも枯渇することはありません。確かに燃焼させると二酸化炭素が発生しますが、植林で増えた森に吸収させるサイクルを考えるとうまく循環するのではないでしょうか。

こうして木材を燃焼させて得たエネルギーは、発電機を通して直接電気へと転換することができる他、いったんガス化したエネルギーで電気を生み出すことも可能です。またこのようなガスの大半は水素で形成されているので、水素と酸素を科学反応させれば、燃料電池としてエネルギー化することも可能です。

いかがでしょう。なかには一昔前に存在した「木炭自動車のことか?」と思われた方もいらっしゃったでしょう。しかし木材燃焼のエネルギーを、電気にしてしまうところが大きく違います。「木でエコカーを走らせる」と言うと突拍子もない話のようですが、環境やエネルギー資源の実情を考え合わせると、あながち荒唐無稽ではないと思われませんか。

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たかが?されど?“まな板”について考えてみる /media/cat01/2217/ Wed, 04 Oct 2023 02:00:52 +0000 /media/?p=2217

お母さんや奥さんが、台所でネギを刻むトントンというまな板の音に目が覚めて・・という情景は、ほとんど昔話になりつつあります。中には包丁やまな板すら置かないご家庭もあるそうで、日本の食文化も様変わりしつつあるようですね。

それはともかく改めてまな板を見直してみると、これはもうただの板。中には中華料理に使われる、どっしりとした切り株のようなまな板もありますが、かつて和食・洋食・中華の厨房では無垢の木でできた一枚の板が据えられていました。ところが昨今では、木に代わってプラスチックや硬質ゴムのまな板が多くなっています。

すこし年配の調理師さんに事情を聞いてみました。木製よりプラスチック製のまな板を使うことが多くなってきたそうで、木製まな板しか無いころは、まだ包丁を持たせてもらえない新人が一日の終いにまな板をタワシで洗うことが日課でした。表面が傷だらけになってくると、カンナで削って新品のように再生しながら使っていたとのことです。そのお店で、魚をおろすだけに使っているという無垢一枚板のまな板を見せていただきました。およそ60cm×40cmの朴(ほお)の木の特注だったそうです。最初はもっと厚かったのに、何度も削ったからすっかり痩せたと言われましたが、それでもまだ杢目がしっかり見え、毎日大切に扱われている様子を窺い知ることができます。

朴の木とはモクレン科に属し、本州を中心に日本各地に自生する落葉高木です。朴材(ほおざい)は刀の白鞘にも使われているように、堅い木でありながら適度な弾力があって復元力も強いため、刃も鞘も傷みにくいことから使われています。

まな板としては食材を切るため何度も刃を当てる捌(さば)きをしても傷が残りにくいだけではなく、包丁の力を適度に受け止めてくれて刃が滑りにくいために捌き台としては理想的な木材なのです。さらに水切れが良いので、野菜だけではなく肉や魚を乗せても臭いが残りにくい特性も持ち合わせています。

調理師でもない私たちにとってはただの一枚板と思っていましたが、こうして無垢材のまな板を目の当たりにすると、改めて木であることの良さを納得することができますね。

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意外と身近にあったメープルの木 /media/cat01/2159/ Wed, 27 Sep 2023 02:00:11 +0000 /media/?p=2159

かつて喫茶店などで出されるホットケーキのほとんどは、マーガリンを塗って蜂蜜をかけていただいていました。ところが現在では、蜂蜜に代わってメープルシロップが多くなっています。さらに洋菓子だけではなく、ヨーグルトのトッピングなど随所でメープルシロップの名前を見かけるようになりました。メープルとは、日本名を「砂糖楓(かえで)」と言い、北米からカナダにかけて自生しているカエデ科の落葉広葉樹です。カナダの国旗で中央にあるのがメープルの葉であるように、カナダでは日本で松や杉と同じ感覚の身近な木なのでしょう。採取するにはちょうど漆かきと同じように、木の樹皮を傷つけて流れ出る樹液を集め、煮詰めることで作られます。このようにして作られたメープルシロップは芳醇な甘みが特長で、砂糖や蜂蜜と比べて糖分が少ない上にミネラルも豊富に含まれているため、ヘルシーさを求めるニーズから急激に広まったのではないでしょうか。

建材の観点からメープルを見ると、木肌はやや灰色がかった白から黄味の色をしており、中でもマーブルメープルになると、まるで大理石のような文様を見せてくれます。この材質は衝撃に強い特製があり、その対衝撃性について、例えばボーリング場のレーンにメープル材が使われることからも強さが想像がつきます。ですから家のフローリングとして床貼りをしても、椅子やテーブルの足で傷つきにくいメリットがあるのです。

「かえで」というと日本庭園の植栽イメージがあるのですが、こういうところで使われるメープルは、同じカエデ科でも樹高が50m近くにまで成長するそうですから納得ですね。

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□木の個性を選ぶ suit me / suit our

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木が布になるとき /media/cat01/2087/ Wed, 13 Sep 2023 02:00:45 +0000 /media/?p=2087

【出典】東北経済産業局「羽越しな布」

ベニヤ板の材料として使われる木材の中に「シナの木」があります。この木は北海道から九州にかけて広く生育する落葉高木(※)です。木質が比較的柔らかいことと木目もあいまいなため、小学校や中学校で版画の時間に彫った版木はたいていシナの木でした。

山形県では今でも、このシナの木の内皮を使った織物(シナ布)が作られています。もともとは長い冬のため、外の作業ができない季節の内職として、主に北海道から東北地方にかけて広く営まれていたようです。木から織物と考えると意外な気がしますが、アイヌの伝統衣服もシナの木の繊維を使って織られていますからイメージしやすいでしょう。

もっとも、シナ布を作るためには大変な手間と、たくさんの工程がかかります。まず新緑が美しく映えるころ山に入り、シナの木の若木からツクシという専用のノミで皮を剥ぎ取る作業から始まります。剥いだ皮は一昼夜水に浸け、さらにアク抜きのために木灰を入れた大釜で半日以上煮こみます。これを手で揉みながら薄い層にし、米ぬかにつけ込んだ後に乾燥させておきます。そして秋になると清流で洗い、裂きながら少しずつ細い糸にするのです。そして冬、この糸に撚(よ)りをかけてやっと機織りにかけることができます。ここまでおおまかに工程手順を書きましたが、実際はもっと細かく数十工程があるのだそう。しんしんと雪が降り積もる静かな夜、炉端で糸つむぎ仕事をするお婆さんの昔語りを聞きながら、冬のひとときを過ごしていたであろう情景がしのばれますね。

かつてこうして織られた布は、衣類の他、農作物を保存する袋や味噌づくりのこし布などに使われていました。現代は伝統工芸品の位置づけで、着物や帯はもちろん、ポーチ、帽子、のれん、財布、名刺入れなど、多様な製品になって目にすることができます。

※落葉高木/一年ごとに落葉と新葉を繰り返す、樹高が5mを超える樹木の総称。

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音の世界では、木質素材を超えることはできない!? /media/cat01/2069/ Wed, 06 Sep 2023 02:00:04 +0000 /media/?p=2069

ある音響メーカーでは、ワイヤレスイヤホンの振動板に木を使用した製品を扱っています。メーカーによると、この部分に木を使うことで低音域の高調波歪みと高音域の共振を抑えることができ、重厚な低音域とピュアな中高音域を量感豊かに再生するのだそうです。イヤホンは耳の穴に入れるほど小さな製品です。それでもあえて木を採用することで、音にこだわる人にとって音質の差が聞きわけられるほど違いが出るのでしょう。

ご承知のように木は音の振動を伝えやすい反面、共振など余分な音を吸収してしまう特性があります。ですから、プラスチックをはじめとした新素材がたくさん得られる現代になっても、高級スピーカーの躯体としてチーク材やバーチ材で組み立てられた製品を敢えて求められるユーザーがいらっしゃるのもうなずけます。

改めて見直してみると、世に名器と言われているアコースティック楽器の多くは木を使って作られています。例えばイタリアのストラディバリ(1644-1731年)が制作したバイオリンは、没後200年を超えても音が良い名器として高額で取引されています。また、ピアノの名器として名を馳せるスタインウェイもしかり、強靱な鉄フレームと強い弦の張りを打つことで音を出し、木の一枚板を曲げたカーブで作られた躯体全体で心地よく共鳴させ仕組みは現代も引き継がれています。

こうしてみると、まだまだ音の世界では木の有用性が続きそうですね。

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ボトルワインの栓は、なんといってもコルクが一番 /media/cat01/1888/ Wed, 26 Jul 2023 02:00:30 +0000 /media/?p=1888

ボトルワインの栓にはコルクが多く使われています。コルクとは、西地中海を中心に生えているブナ科常緑樹である「コルク樫」の樹皮を剥がし、用途に合わせて加工をしたものです。樹皮を剥がしても約10年で再生しますから、コルク樫そのものが枯れることがなく、ある意味自然破壊の少ない素材と言えます。すでにローマ時代から素焼き壺にコルクの栓をした形跡があるそうで、これを栓として使う歴史は相当古くからあったのでしょう。

ガラス瓶が作られるようになると、取り扱いが易しいコルク栓がたくさん流通するようになります。加工をすると言っても瓶口に合わせる成形をするだけで、薬品や金属などを使うこともなく、まさに自然素材をそのまま生かした栓でもあるわけです。

ご存じのようにコルクは、劣化しにくく高い気密性を保持できるメリットとともに弾力性もあるので、瓶の口にまんべんなく密着する効果も期待できます。またコルクに焼き印や印刷で文字やマークがあるのは、そのワインの醸造元記録。いわばワイン出生証明でもあるわけです。ですから、飲んだ証にそのコルク栓を収集するコレクターもいらっしゃるほど。

一説によると、コルクの長さがワインの値段に比例するとも言われます。これは、コルクが長いぶん外気と触れあうことが少なくなり、長期に瓶詰め熟成されたワインでもコンディションよく保存していたことになるからだそう。今でこそ金属のねじ込み式のキャップとか、合成樹脂で人工的に作られた栓も見かけられますが、ソムリエナイフを器用に使って抜栓する作業や、コルクに残る移り香を楽しむ仕組みは残っていてほしいですね。

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「ウッドワン けん玉ワールドカップ廿日市 2023」 開催決定! /media/information/1808/ Thu, 13 Jul 2023 07:46:39 +0000 /media/?p=1808

 

ウッドワンが毎年協賛している「ウッドワンけん玉ワールドカップ廿日市」が、今年も7月29日(土)・30(日)に開催予定です。広島県廿日市市[GLOBAL RESORT 総合スポーツセンター サンチェリー]をメイン会場に実施します。

今年も豪華なゲストを迎えて行なわれ、大会開催中は、廿日市市内の小学生を対象としたワークショップや、様々な出店も出店予定!

ウッドワングループの女鹿平温泉クヴェーレ吉和からも「女鹿平キッチンカー」が出店します(先日広島で行なわれたG7の会食でも出されたという「女鹿平産あわび茸」を使用した、「あわび茸カレー」を販売予定!)この機会に、是非ご賞味ください。

大会が行なわれる広島県廿日市市は、けん玉発祥の地として知られており、2021年には『けん玉発祥100周年』を迎えています。
ウッドワンも昨年設立70周年を迎えました。“木のまち”として発展してきた廿日市で行われる大会のメインスポンサーとして参加できることを、大変光栄に思います。

前回大会(2022年)の様子

前回大会(2022年)の様子

昨年の同大会では、オンラインの参加を含めて12の国と地域から過去最多となる725名が出場し、最年少は2歳、最年長は84歳と年齢を問わず、多くの方が参加された大会となりました。

 

また、予選を通過した40名のなかから、本選でも素晴らしい集中力で高得点を獲得した、五十嵐 拓哉選手(15歳/東京都)が2020年大会に続き、史上初の2度目の優勝に輝きました!!
優勝者には、賞状とトロフィー、賞金の目録が授与されました。

前回大会(2022年)授賞式の様子

同時開催のイベントとして、けん玉と木材に触れてもらおうと、けん玉教室やワークショップも開催されました。
ウッドワン社員N氏も宮島工業高等学校の生徒による「組子コースター」の制作を体験、

「接着剤を使わず、手順を追って組み上げていく作業は楽しかったです!」

他にも、お箸づくりやバーチャル映像を使って林業体験できるコーナーもあり、小さなお子さんから大人の方まで、幅広い世代の方が楽しんでいらっしゃいました。

組子細工ワークショップ

コロナ禍期間は、大会はオンラインでの開催だったこともあり、2022年大会では、実際に競技者同士が目の前で競うことで会場は大いに盛り上がり、選手・主催側ともに喜びの声をあげていました。

2023年の今年もリアル開催ですので、皆様是非、大会会場へいらしてください!

(文:六信)

「ウッドワン けん玉ワールドカップ廿日市 2023」 について

今年も大会の開催に合わせ、けん玉ワールドカップ廿日市実行委員会は、廿日市市内の小学生を対象とした“けん玉ワークショップ”を実施します。是非ご参加ください。

<ワークショップのご予約は以下チラシの二次元コードより>

 

ウッドワンけん玉ワールドカップ廿日市 公式HP
https://www.gloken.net/jp/kwc/

 

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積み木の開発者は、同時に世界初の幼稚園創設者だった /media/cat01/1815/ Wed, 12 Jul 2023 02:00:39 +0000 /media/?p=1815

知育玩具の中でも「積み木」は、多くの方が幼少のころ遊んだ記憶があることでしょう。お子さんやお孫さんへのプレゼントとして贈られた方もいらっしゃることでしょう。文字通り木製のブロックを積み上げたり並べたりする積み木は、幼児期の遊びを通して想像力や数学的な概念を、知らず知らずのうちに育むことができる玩具です。また、私たちが目にする積み木の多くは木で作られているので、プラスチックと違って手に馴染む温もりが感じられることも幼児期の玩具としてうってつけとも言えます。

ただし適当なブロックをたくさん用意するだけで積み木玩具となるのではありません。積み木は、四角・錐体(すいたい)・球体・円柱・三角など、それぞれの大きさや形がお互いに連携しているから役に立つのです。そうして積み木を規則正しく並べることができたり、うまく組み合わせたりできるので、互いの仕組みが理解され興味も増すというわけです。

世界で初めて積み木を知育玩具として取り上げたのは、幼児教育に貢献したドイツ人の「フリードリヒ・ヴィルヘルム・アウグスト・フレーベル(1782-1852)」と言われています。日本の歴史にあてはめてみるとまだ江戸時代中期のころ、すでにドイツではフレーベルが、遊びから育まれる情操と創意工夫の教育こそ幼児期にとって大切であることを提唱。自らKindergarten(幼稚園/子供達の庭)を創設していました。そしてこれをきっかけに、ドイツ各所へ幼稚園を展開するとともに幼児教育者の育成にも努めたことで、世界中に現代のような幼稚園の仕組みが広まっていったのです。また、幼児教育の研究過程において積み木遊びの有効性に初めて着目したのも彼ですから、現代も愛されている玩具として世に広めた功績者とも言えるのです。

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木とくらす幼稚園

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鉛筆を使って勉強すると、気分が集中できてはかどる!? /media/cat01/1751/ Wed, 05 Jul 2023 02:00:12 +0000 /media/?p=1751

鉛筆は今からおよそ450年前に発明され、いまだに世界中で利用されています。近頃は手軽なシャープペンシルが主流となりつつありますが、ほとんどの方が小学生の頃には鉛筆を使っていたことでしょう。

一般的に鉛筆は、黒鉛と粘土を混ぜて練った芯を軸木で挟んだ製品となっています。この軸木、そのほとんどは北米産のIcence Cedar(インセンス・シダー)と呼ばれる針葉樹が使われます。〔Incence=香り〕〔Cedar=ヒマラヤスギ〕からお分かりのように、木材からは気分を落ち着かせる杉やヒノキ特有の香気が立ち上ります。ですから古くは、アメリカインディアンたちの神聖な儀式に、この木をくべた煙を体に染み込ませていたほど。現代もアロマセラピーの要領で、この木の粉をいぶしたり、精製したオイルを熱して香りを楽しんでいます。インセンス・シダーは見方を変えると、香木でもあるというわけです。

ここで思い出してください、ナイフやミニ鉛筆削りで鉛筆を削ったとき、独特のいい香りがしていたのもそういうことだったのです。勉強や仕事の途中で短くなった鉛筆を新しく削ると、「さあ続いてやろう」という気分になりませんでしたか?これは、削り屑から発するインセンス・シダーの香気が気分を落ち着かせる作用していたからではないでしょうか。

現代はいろいろな筆記用具を使うことができます。しかし、木軸(インセンス・シダー)の効用を知ると、削る手間がかかっても鉛筆を使ってみるのもいいかなと思いませんか。

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歩くことが楽しくなる「一本歯下駄のススメ」 /media/cat01/1556/ Wed, 31 May 2023 02:00:41 +0000 /media/?p=1556

少し前まで、出かけるときも遊ぶときも下駄は老若男女を問わない日常的な履き物でした。
しかし昨今、下駄を履くシーンは、お祭りや縁日に出かける時くらいになってしまいました。若い方では下駄を履いたことがない方もいるかもしれません。

ご存知のように下駄は、主に桐やネズコの木材を材料に、用途に合わせ加工されています。素足で履くと適度に汗を吸収してくれ、歩くたびカラコロ響く心地よさは下駄ならではないでしょうか。

ちょっと変わったところで、“一本歯”の下駄があります。履き続けることで無意識に正しい歩行姿勢となり、下半身強化とバランス感覚も向上するのだそうです。そこで早速、一本歯下駄を販売するサイトから手に入れて試しました。結果は、思いの他簡単に履くことができることが驚きです。最初は立つだけで慣れがいるのかと想像していましたが、多少の荒れ地でもスイスイ歩きができるほど。古い絵などに登場する天狗様が、空を飛ぶがごとく歩くと言われることも納得できます。

確かにこういうスイスイ歩行姿勢は一本歯下駄ならでは。歩くという行為に意識が集中し、靴とかでは体験できない新鮮さを覚えます。
一本歯下駄はともかくも、木でできた下駄は足裏で心地よさが満喫できる履き物です。休日などにちょっと試してみられてはいかがでしょうか。

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