指物師 – WOODONE(ウッドワン)マガジン|広島の住宅建材メーカーWOODONE(ウッドワン)が発信する住宅オウンドメディア /media WOODONEマガジンは“地球と人に価値ある木の空間を“をテーマに暮らしに役立つ情報を配信しています。 Tue, 22 Oct 2024 16:15:22 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.7.2 木を使って、入れ歯まで作ってしまう日本人の知恵 /media/cat01/1593/ Wed, 14 Jun 2023 02:00:59 +0000 /media/?p=1593

歯科医で治療を受けながら、昔から木を使いこなすことが巧みな日本人のこと、ひょっとして入れ歯までをも作ってしまったのではないだろうかと思い立ちました。調べてみるとさすがちゃんとあるのですね。

京都大学の調査によると、現存する最古の入れ歯は和歌山市の願成寺に収められている中岡テイ(通称仏姫)が使用していた遺品とされています。これは弾力があり細工がしやすい黄楊(つげ)の木を材料に、口腔にぴったり適合する儀歯床と歯の部分が一体となった総入れ歯です。彼女の没年は天文七年(1538年)と伝えられていますから、織田信長や豊臣秀吉が世に出るよりもまだ前の戦国時代初期までさかのぼります。

またさらに時代が下って、徳川五代将軍綱吉に仕えた柳生飛騨守宗冬の墓地からも、やはり黄楊材の義歯床に蝋石細工(ろうせきざいく)の人口歯を一本ずつ植え込んだ総入れ歯が発見されています。

いずれも快適な使用感を得るためには、各人それぞれの形状が違う口腔にぴったり沿うよう細工を施さなくてはいけないはず、微妙で精緻な木彫技術が必要だったことでしょう。当時は歯科医という専門職はありませんから、一説によると家具や箱物を得意とした指物師(さしものし)や仏像彫刻に長けた仏師が作り始めたのではないかと言われています。

歴史小説で活躍する剣豪も歯のトラブルに悩んだ姿が想像されますが、入れ歯に黄楊材を使おうとする発想は、さすが木の性質を知りぬいた日本人ならではでしょう。

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木材で作られた知育玩具 “立体パズル” /media/cat01/574/ Wed, 05 Oct 2022 06:00:47 +0000 /media/?p=574

木でこしらえた立体パズルがあります。このパズルは世界各地で様々な作品を見ることができます。

日本ではもともと、釘を使わない組み木による建築技術や、木製金庫とも言えるカラクリ箪笥などがあったので、大工さんでも指物師(※)でも作ることはお手のものだったことでしょう。
今も様々に知恵を凝らした木製の“立体パズル”が売られていて、時間が経つのも忘れてカチッとはまった時の快感はひとしおです。

プラスチックでブロックを作ったパズルもありますが、あれやこれやとひねり回しながら手に馴染むのは、やっぱり無垢の木製品ならでは。 子どもからお年寄りまで幅広く安心して遊べる知育玩具と言えるでしょう。

こうして考えると木製品は、住まいの材料として生活に役立つだけではなく、私たちの遊び心にまで関わってくれているのですね。

※指物師/箪笥や机、硯箱、香合など、精緻な木工製品を作る職人。

 

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