家の中の動きが効率的に計画されていれば、家事や準備の作業がグンとやりやすくなり、日々がより快適になります。例えば、玄関からリビングまでの動線上に必要なものを適切に配置すれば、忙しい朝でもスムーズに家を出られるでしょう。当記事では、そんな無駄のない動きと快適さを両立させる家事動線のアイデアを9つご紹介します。
家事動線とは、料理や洗濯など、家事をする時の移動する順路や動きのことです。家事動線が短くなることで家事の負担が軽減され、時間や労力を大幅に節約できます。
たとえば、ファミリークローゼットの近くにランドリールームや脱衣所があれば、洗う・干す・片付けるという動作がスムーズに行えるでしょう。キッチンとダイニングが近ければ、配膳や片付けが楽になります。
家事動線の設計では、洗濯機や調理台、収納棚の配置などを工夫し、無駄のない動きを意識することが大切です。
空間内で人や物が移動する経路や道筋のことを「動線」といいます。動線が短く整っていると移動に無駄がなくなり、効率的でスムーズな動きが可能になります。
家庭では「家事動線」として洗濯や料理、片付けなどの作業がしやすいように動線を設計することがよくあります。店舗では顧客が商品を見つけやすく回遊しやすい配置を考慮した「購買動線」が重要視されます。
生活動線は、日常生活におけるすべての移動を含む、より広い概念です。家事動線は生活動線の一部で、料理・洗濯・掃除など、家事を効率的に行うための経路を指します。
家事動線と生活動線は目的や範囲が異なりますが、いずれも快適な家づくりをするうえで欠かせないものです。
ここからは家事動線の具体的な案を紹介します。まずは、洗濯が楽になるアイデアを3つお伝えします。
・ファミリークローゼットを採用する
・ランドリールームから外へ直接行ける動線
・脱衣所の隣にクローゼットを設置
ランドリールームで洗う・干す・たたむ・しまうまでを完結できる環境を整えると、洗濯の効率が大幅にアップします。
例えばランドリールームの隣にファミリークローゼットを設置すれば、全員分の洋服をまとめて収納できるため、洗濯物を運ぶ手間が省けます。ゆとりのある収納スペースを設計できれば、季節ごとの衣類や小物も管理しやすくなるでしょう。また、ランドリールーム内にアイロン台を組み込んだり、折り畳み式の作業台を設置したりすることで、作業がその場で完結して家事の負担が軽減されます。
濡れた洗濯物を持って、最短距離で干す場所へ移動できる動線設計にできれば、家事負担を軽減できます。
具体的には、ランドリールームから直接庭やベランダにアクセスできれば、洗濯物を持ち運ぶ際の移動距離が短縮され、作業がスムーズになります。室内干しを行う場合も、ランドリールームから室内干しスペースへの動線を整えることで効率的に作業を進められるでしょう。
ただし、屋外で干す際は近隣からの視線に配慮し、目隠しフェンスや植栽を設置するなどの対策が必要です。
脱衣所の隣にクローゼットを設置すれば洗濯後すぐに衣類を収納でき、家事が効率化されます。
洗濯物をすぐ近くのクローゼットにしまえれば、それぞれの部屋に運ぶ手間を省けるため、家事の時短に。また、入浴後にすぐ洋服を選べるため、忙しい朝もスムーズに準備を進められるでしょう。
ただし、脱衣所は湿気がこもりがちな場所なので、換気扇や除湿機を設置したり通気性の良い素材を使ったり、湿気対策をしっかり行う必要があります。
続いて、キッチンでの移動がスムーズになる導線設計を紹介します。
・玄関・キッチン・パントリーを近づける
・キッチンとダイニングを横並びにする
・アイランドキッチンで回遊動線を作る
買い物から帰ってきた後の動きを楽にするには、玄関からキッチン、キッチンからパントリーへの動線を短くするといいでしょう。
玄関からすぐにキッチンへ直行できれば、食材を一度に運び込むことができ、移動の手間を大幅に省けます。さらに、キッチンからパントリーへの距離が短ければ、片付け作業の負担も減らせます。
また、楽なゴミ出しを想定した配置を考えれば、キッチンでの作業が全体的に効率化されます。
ダイニングテーブルをキッチンの近くに置けば、配膳・下膳がスムーズになります。冷蔵庫からの移動距離も短縮されるので、調理や片付けの効率がアップ。料理した後、すぐにテーブルに運べる動線が整っていれば、忙しい日の家事もスムーズに進められるでしょう。
また、ダイニングテーブルを一時的な調理台として活用することで、いくつもの作業を同時に進められて、効率よく料理できます。
アイランドキッチンがあれば、料理中に他の家事を並行して行いやすくなります。勝手口や洗濯物を干すスペースが近ければ調理の合間に洗濯物を取り込んだり、ちょっと外へ出たりできます。
さらに、家族がキッチンを囲む形でコミュニケーションが取りやすく、料理の準備や片付けも協力してやりやすいのがアイランドキッチンの特徴です。
最後に、片付けが楽になる家事動線の作り方をご紹介します。
・通り抜けできるシューズクロークを設置
・廊下に日用品収納を作る
・各所に適材適所な収納を配置
靴やアウトドア用品がたくさんある場合は、通り抜け可能なシューズクロークを設置することで玄関がすっきり整います。リビングまでの動線もスムーズになり、荷物を持ったまま効率よく動けます。さらに、使用頻度の高い靴やアウトドア用品を取り出しやすい位置に配置すれば、出かける準備がしやすくなるでしょう。
廊下に日用品の収納スペースを設ければ、ストックを補充したいときに便利です。また、お子さんのランドセルや学校用品、おもちゃなどをまとめて収納しておけば、朝の準備や帰宅時に無駄な動きをせずに済みます。
さらに、頻繁に使う生活用品を廊下に置けば、リビングに物が溢れることが減り、部屋全体を綺麗に保てます。掃除道具や防災用品も同じ場所に収納しておけば、いざという時にすぐ取り出せて安心です。
キッチンの後ろに調理器具や食材専用の収納スペースを設けることで、作業効率が上がります。よく使う調味料や調理器具は手の届く範囲に配置し、普段あまり使わないものは奥に収納するなど工夫することで使いやすさがアップします。
また、玄関に消耗品や外出時に必要なグッズの収納スペースを作れば、靴や荷物の管理が簡単になり出入りがスムーズに。
最適な導線設計にするために定期的に置く場所を見直すと、家全体をきれいに保てます。
今回は、家事動線について解説しました。家事をスムーズに行える動線を整えることで日々の負担を軽減でき、ストレスを減らせます。家事動線を整える際に、収納はよく考えるべきです。よく使うものを使いやすく配置することで、家全体がすっきりと片付き、日々の暮らしがより快適になります。使うものを、使う場所に、使いやすくしまうなら、ウッドワンの「ゾーン収納」がおすすめです。
効率的な家事動線の例として、キッチンを中心とした8の字回遊導線を作ることがあげられます。使い勝手の良い収納と家事動線を兼ね備えた家を見てみたい方は、以下のリンクをご覧ください。
]]>キッチン周りのレイアウトを考える際は「ワークトライアングル」と呼ばれる作業動線が重要なポイントとなりますが、「ワークトライアングル」という言葉自体をあまり聞いたことがないという方も多いでしょう。
そこで、今回の記事ではキッチンという空間を考えた時、重要な意味を持つ「ワークトライアングル」や、キッチンの最適なレイアウトについて解説します。
キッチンに不可欠なシンクとコンロ、そして冷蔵庫。これらはどんなスタイルのキッチンにも必ず備わっています。
ワークトライアングルというのは、シンク・コンロ・冷蔵庫の中心点を結んでできる三角形のことで、これが正三角形に近いほど使い勝手が良いといわれています。
キッチンのワークトライアングルにおける理想的な距離は下記の通りです。
【ワークトライアングルの理想的な距離】
理想的な距離 | |
シンクとコンロの距離 | 120cm~180cm |
シンクと冷蔵庫の距離 | 120cm~210cm |
コンロと冷蔵庫の距離 | 120cm~270cm |
また、ワークトライアングルの作業動線は3辺の合計を360㎝~660㎝にすると良いでしょう。
この距離で配置すると、作業動線が2~3歩で収まるため、調理の作業効率が大きく向上します。
最も一般的な配置のI型キッチン。シンク、コンロ、冷蔵庫が横一列にレイアウトされています。このスタイルは横への移動距離が長くなりやすいのが難点ですので、キッチンの幅を270cmまでにとどめて冷蔵庫をシンクの横に配置しましょう。
最近人気なのがシンクと調理スペースを2カ所に分けたⅡ型キッチンです。I型と比べて横への移動距離が短くて済み、作業スペースを使いやすいのがおすすめのポイント。コンロ周りと水回りを分離させることによって、使用するものが近くに収納しやすいという特徴もあります。
コンロとシンクを90度に設置することが多いL型キッチン。すべての部分を壁付けにする図のようなレイアウト以外に、一部を対面キッチンにする配置も人気があります。壁付けにした上部には収納が設けやすく、収納に使うスペースをたっぷり確保できます。この配置は作業動線が短くて使い勝手が良い一方、他のキッチンスタイルに比べると広いスペースが必要になるため、注意深く計画しましょう。
英語で「半島」を意味する「ペニンシュラ」。キッチンが壁から半島のように突き出していることから名付けられました。アイランドキッチンと同様に開放的な空間を作りやすく、家族とのコミュニケーションも取りやすいことが特徴です。片方を壁付けにすることで設置面積が少なくて済み、ワークトライアングルも理想的な形になりやすいキッチンです。
アイランドキッチンは部屋の中に独立した「島(アイランド)」のような形でキッチンをレイアウトします。シンクやコンロに対するアクセスの自由度が高いのが大きな特徴です。冷蔵庫を背面に設置することで、理想的なワークトライアングルを作りやすいキッチンです。
キッチンのレイアウト別でワークトライアングルの特徴をご紹介しました。
ワークトライアングルは距離が近いと動きにくくなる場合があり、反対に距離が長くなればその分だけ無駄が発生します。キッチンは毎日使用するものなので作業動線にも配慮して、家族全員の生活を考えたレイアウトを取り入れたいものです。
キッチン周りをプランニングする際は、様々な設備の取捨選択やレイアウトの違いによる使い勝手を考慮する必要があります。ただ、ワークトライアングルなども想定して白紙の状態から計画すると手間もコストもかかります。
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【シンプルで選びやすい8つのレイアウトプラン】
PoolA
PoolB
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